第11回文学フリマに出品します。

会誌編集担当S木です。


告知が大変遅くなってしまいましたが12月5日に蒲田で行われる第十一回文学フリマに参加します。
会誌『ことのはアウトプット』の第二号を頒布させていただきます。
ブースは「F-16 早稲田大学文芸創作会ことのは(ワセダダイガクブンゲイソウカクカイコトノハ)」です。
前回よりはちゃんとしたものを持っていけるはずなのでどうぞお気軽にお手にとってご覧ください。

第二十回目となりました

この間、恒例の読書会が行われました。


第二十回
『競売ナンバー49の叫び』トマス・ピンチョン
於:学生会館
時:2010年10月17日



某幹事長がピンチョンピンチョン五月蠅かったので、たぶんその想いが伝わったのでしょう、今回の課題本はピンチョンになりました。(個人的に『メイスン&ディクスン』でなくて良かった)
読書会について。
 ・今回は議論半ばのホワイトボードを写真撮影したのでUPします。こちらです。
写真について補足説明。
 ・ネタばれ要素が散見されますので、ネタばれ注意。
 ・あまりに文字が乱雑すぎるのは議論が白熱してたから?
 ・ホワイトボードの内容を簡略化すると、「すべてアメリカの陰謀だ!」。


そして、同時に文学フリマについて話し合いがもたれた。
結果……次回も出店することが決定しました!!
みなさま、よろしくお願いします。
ではまた、失敬。(T)

読書会でした

第十九回
『観光』ラッタウット・ラープチャルーンサップ
於:シャノアール
時:2010年 9月12日

・数えて19回目となった読書会。
・本書に収録された短編「ガイジン―farangs」というタイトルについて話題が及び、farangという単語を画像検索してでてきた外国人の写真―アジア系の露出ぎみな女に頬よせる助平そうな白人のおっさん、そのにやけ面に黒い目線が入っている―がまさに”ガイジン”にふさわしくて、一同爆笑。そして、ガイジンというカタカナの表現に納得。

……書記をかってでたけれど、メモ用紙が白紙だった。
誰か感想を頼む。(T)

第四回ことのは文学賞レポ

こんにちわ。ことのはサークル員のTです。
幹事長から第四回合評会のレポートを書くよう言われたので、ごちゃごちゃ書かせて頂きます。
作品について色々つっこむので、やや内輪向けの内容になってるかもしれませんがご了承を。
全く関係ありませんが、次回読書会は9月12日に『観光』(ラッタウット・ラープチャルーンサップ著。ハヤカワepi文庫)でやります。一応Web上で告知。サークル部外者の参加大歓迎です。


読書会全体について
幹事長いわく「今回は低調だった」。僕もそう思います。
今回は提出作品が四作と、三回と較べて作品数がかなり少なかったことが、いまいち盛り上がりに欠ける議論になった主たる原因だと思いますが、ひとりひとりが「この作品を是非一位に!」と胸を張って推せる作品がなかったことも、原因のひとつではないかと幹事長は指摘しました。
その一方で、「メンバーが第一回とひとりも被っていないという事実が、ことのはという集団の歴史の歩みを感じさせる」という肯定的な意見も上がり、また、初参加者からも「皆が積極的に議論しており、各参加者の豊富な読書量をうかがわせる」という意見が出ました。

それでは、各作品についての議論レポに移ります。一応あらすじつけときます。参加してないサークル員はどれが誰の発言か推理してみてください。


「隣の女」…夜、「隣の女」のために病院に向かった「私」。静まり返った病院で「私」が見たもの。

夢の中の出来事のようだ、というのが全員共通の感想。夏目漱石の「夢十夜」や、河出書房の「奇想コレクション」シリーズのようなタッチを持っているという感想も出た。
「ホラーかと思ったら、オチがなくて肩透かしを食らった」
「漠然としたイメージだけで書いた感じ」
曖昧なイメージに基づいて書かれたような作品のためか、皆悪い印象は持たないものの、積極的に議論する端緒をつかめないようだった。
「読者を楽しませようという意志が感じられない。書くため(習作のため)に書かれたような作品」という意見に対しては、「そういう姿勢で書かれた作品を好む読者もいる」「おまえの好みじゃないだけだろう」という反論が出た。


「飛行機雲が青く炎上して」…中学生の日常と悪夢。

断片的記述が続くことから、「無意識」をテーマのひとつとしているのだろう、という意見が出た。舞城王太郎的だという指摘もあった。
「発想が安易で、ただグロかったな、という印象が残る」「漫画、アニメ的なイメージ。視覚的な面だけでなく、より高度なグロを描いてみては」という意見に対して、作者は「チープさを狙った側面もある」と返答した。「適当に書き散らしたとしか思えない」という意見も上がった。好意的と取れる発言もいくつか上がった。


「どこでも跳ねる」…施設に通う少年の日々の出来事。

個々のエピソード、全体に流れる雰囲気ともに優れているという意見が多かった。作者は、ダイベック『シカゴ育ち』やラープチャルーンサップ『観光』などの作品からストーリーの語り方を学ぼうとしたと語った。
後半、時間が一気に飛ぶ場面については、「もったいない気がする」という声もあった。
「時系列どおりに話を進める必要はない。意図的に時間を乱しても良いのでは」という意見に対しては、「むしろこういう作品については時系列を順番に書いていく方が効果が高いのではないか。時系列を乱すというのは映画的な作品のやりかたで、この作品は音楽的だと思う」という反論があった。
子供の描写が賞賛される一方で、老人のキャラクター造形は「よくわからない人物」という指摘があった。これについて作者は「子どもが感じる「老人」の不可解さというものは、そのまま、自らが体験できない「歴史」に対して抱く不思議さでもあるのでは」といった主旨のコメントをした。


「夜が降りてくる」…高校生の啓太が夜道で出会った少女の正体は……

作者は「タイトルありき」で書いたと説明。
「台詞が説明的」、「展開がベタ」という意見が上がった。
「もしこの作品がラノベなのだとしたら、もっと主人公を感情移入できるキャラクターとして書く必要がある」
「ラノべのワンシーンを切り取ったような感じ」
ラノベにしてはシンプル。ここからどういう風に話を展開させるのか気になる」
などの意見が上がった。
展開はラノベ的だが、ラノベ的でない要素もある作品なので、ラノベの技術についてや、美少女の書き方についてなど、様々な方向に話が飛んだ。


という感じの合評会でした。第三回ほどの盛り上がりはありませんでしたが、今回もこれまでのことのは文学賞にはない作品が出てきたので、収穫がなかったわけではないな、と思います。もちろん、この文章に書ききれていないことがたくさんあるので、今回参加できなかった方も是非次回は参加してください。

読書会について。

前期が終了しまして、ここいらで読書会報告(兼活動報告)を。
更新怠っていました。

2010年6月5日
『悦楽の園』木地雅映子

2010年6月15日
たけくらべ樋口一葉 

2010年7月6日
『Self‐Reference ENGINE』円城塔


と、頻度は少なかった模様。なんか活動してないみたいじゃないか……
読書会での出来事なんかあれば、コメントで書いてくれい。


あと、いつでも新人歓迎してますので、右記のメールアドレスまで連絡ください。
待ってます。(T)

第4回ことのは文学賞

さて、大学生は夏休みもたけなわ。
今回は4作品集まりました。

『飛行機雲が青く炎上して』
『隣の女』
『夜が降りてくる』
『どこでも跳ねる』

受賞作品は……『どこでも跳ねる』K.Tくん。
正賞として、好きな本一冊が贈呈されました。おめでとう!

次回開催は11月末日となります。では、Tくん、レポよろ

文学フリマに出店したこと

ことのはは第十回文学フリマに出店しました。
ご購入された方へ、ありがとうございました。
それと、編集担当のS、ありがとう。

なんだかんだで楽しかった。
レポは後日。(T)